春日井市の整骨院(接骨院)。
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  2. 筋肉の話
  3. 「肩こり」のメカニズムは?
 

「肩こり」のメカニズムは?

一般論としては、持続的な緊張によって筋肉の中の循環が悪くなり、硬い状態になると考えられます。

肩こりの状態は、筋肉中の乳酸や水素イオンの代謝物濃度が上がり、その溜まった代謝物質が出ていかない状態が続くので、筋肉中の感覚神経が刺激されて、ズシーンと重いようなだるいような痛みが続くのでしょう。

ということで、肩こりを解消するには、やはりマッサージやストレッチで血行を良くして緊張をほぐすのが一番です。


肩こりを未然に防ぐには、仕事などの際に負担のかからない姿勢でいることです。

首と腕はとにかく重いパーツです。

頭はボウリングの球1個分くらいの重さがありますし、腕も重い上に両方にぶら下がっています。

これを僧帽筋という首の筋肉ひとつで支えている訳ですから、疲れてくるのも当然です。

頭が前に傾くとその分、支えるのに大きな力が必要になります。

ですから、長時間のデスクワーク時には、極端に頭を下げず、首の真上に置くように意識していれば、緊張の度合いもだいぶ減っていくでしょう。


よく肩こりは日本人独特のものと言われますが、それは日本人の勤勉さにも影響しているところがあるでしょう。

与えられた仕事は仕上げるまで机に向かい頑張ってしまう。

休憩をマメに取りづらい。などの理由からついついデスクワークの継続時間が長くなってしまうのです。

また欧米人に比べて、僧帽筋から背中の筋肉が発達していないというのも理由に考えられます。

華奢な女性でも肩こりがあるのは、支える筋肉が発達していないと肩こりになりやすいのです。


私の経験から言っても、毎日の治療で動き回っている時は、あまり腰痛や肩こりはないけれども、月末の保険請求業務でパソコンの仕事が増える時の方が、辛い症状があります。

ですから、長時間の同じ姿勢が体に悪い影響を及ぼしてしまうので、時々は休憩をはさみ、軽い体操などして筋肉をほぐしてあげることが大切です。


【筋肉のまるわかり大事典 石井直方著】を一部参照