皆さんも一度は聞いたことがあると思いますが、加圧トレーニングとはどんなものなのか、またどんな効果があるのか説明していきます。
加圧トレーニングとは、筋肉の根本にベルトを巻いて圧力を加え、筋肉中の血液循環を抑制した状態でやるトレーニングです。
それによって何が起こるかと言うと、20%程度の力で筋肉が強くなります。
加圧するのは、血液が筋肉に流れる入口ではなく出口。
つまり静脈側に圧力をかけるのです。
すると、乳酸や水素イオンなどの代謝物が筋肉から出ていかずに溜まってくる。
その結果、即発性の筋痛が早くやってきます。
あっという間に、筋肉が激しい運動をした後のような状態になります。
それが強い刺激となって、成長ホルモンが大量に分泌されます。
普通のトレーニングではとてもそこまで分泌されないくらいの量のホルモンが出てくるのです。
成長ホルモンが分泌している間に筋肉トレーニングをすることで、軽い負荷でも筋肉が太くなるのです。
成長ホルモンの代表的な効能は以下の通りです。
このトレーニングのポイントは、動脈ではなく静脈を押さえるということ。
またトレーニングする人によって適切な圧力が違ってきますので、かなり専門的な知識が必要になってきます。
強く締めすぎると血栓ができて命にかかわる可能性もあるので、自己流で行うのは極めて危険です。
加圧トレーニングはさまざまな分野のスポーツ選手が取り入れています。
スポーツ選手の場合、トレーニングで大きな負荷をかけてケガをすることは避けたいものです。
その点加圧トレーニングは負荷が軽くて済むので、ケガの危険性は低く、しかし筋肉はしっかりとつきます。
スポーツの分野でもリハビリの分野でも、かなり利用価値が高く今後も注目されていくトレーニング法であることでしょう。