先日の新聞に顎関節症の記事が出ていました。
(12月20日、日経新聞の夕刊)
要約すると、患者数は女性の方が男性より2倍多く、女性は骨格や筋肉が弱く顎関節症になりやすい。
特に20〜30代の女性の患者が増えている。
<顎関節症の症状>
①口を開けようとすると顎が痛む
②口を開けづらい
③顎の関節から音が鳴る
かつては、かみ合わせの悪さが最大の原因とされたが、最近では顎に負担がかかる日常生活での
動作や、精神的なストレスの積み重ねが原因となる人が多い。
<自分でできる顎関節症の診断法>
・人さし指、中指、薬指を縦にそろえて口に入らなくなった
・顔や口の小さな人は人さし指、中指が入らなくなった
・食事をするときに顎が痛くてかみ切れない
・朝の起床時に顎がスムーズに動かない
・耳の前やこめかみに痛みを感じる
・顎がひっかかり、たまに動かなくなる
・顎を大きく開けた際、左右開けにくいところがある
・顎を開閉した時に痛みとともに「カク」などの音がする
【幾つか当てはまれば顎関節症の可能性も】
顎関節症はいくつかの原因が関係することが多く、原因を一つにするのは難しいが、
歯並びの悪い子供は成長期に顎がゆがみ、噛みあわせの悪さから顎関節症になったり、
高齢者は入れ歯が合わずに顎関節症になることもある。
治療法は以前はマウスピースを使ったり歯を削ったりして噛みあわせをよくする方法が多かったが、
ここ数年で、マッサージや運動を積極的に取り入れる考えが広がってきた。
<自分でできるマッサージ>
上の新聞の写真にもあるように、
・指に力を入れて首の後ろからゆっくりと前に移動する。
・こめかみを指で押して小さな円を描く。
・頭頂部からゆっくり指を耳の上まで移動させ、そのまま円を描くようにほぐす。
当院でも顎関節症の場合、頸の筋の緊張が強かったり、左右の頸〜肩の緊張度に偏りがあるケース
が多いです。
顎関節から頸、肩の筋肉に対して緊張を緩和する治療を行っていきます。
数回の治療で音がしなくなることもあるし、長期間かかるケースもあります。
ほうづえをつく、机の上で手を置いた上に顔を乗せて寝る、枕が高い等の日常の姿勢を一度
見直すことも必要でしょう。