中日新聞に「脚のむくみ」についての記事がありました。
まず足がむくむ原因として、以下のようなことが考えられます。
長い時間立っていると、重力により血液は足に溜まってしまいます。すると、静脈は圧が高くなってしまい、戻ってくる水分を受け入れることが難しくなってしまうのです。
立ち仕事をしている方の足がむくみやすいのは、このような原因があるからです。
足の筋肉は収縮することにより血液を循環させるポンプの役目を果たします。運動不足によって足の筋肉が衰えると、そのポンプ機能が低下しまい足に水分が溜まりやすくなってしまうのです。
さらに足先の毛細血管まで血液が潤滑に流れなくなり、冷え性や血行不良を伴うむくみが起こります。
水分や塩分を採り過ぎることにより、血液中の水分が増えてしまいます。それにより余分な水分が留まりやすくなり、むくみの原因になります。
静脈にある血液の逆流を防ぐための静脈弁が壊れることで血液が逆流し、血液が足に溜まってしまう血管の病気が原因でむくむことがあります。
悪化すると、溜まった血液により肌が黒ずんだり、湿疹やかゆみの元にもなります。
血管内に水分を保持するアルブミンという成分があります。これは肝臓で作られるのですが、肝臓が弱っている時にはこの成分がうまく生成されなくなります。
そのため、動脈の水分が血管の外に出やすくなり、静脈では血管に水分が戻りにくい状態になってしまい、むくみを引き起こすことがあります。
腎臓が何らかの原因で弱っていると、身体の中の余分な水分を尿として排出できなくなり、むくみの原因になることがあります。
新聞の記事は文字が小さいので、必要な個所を要約します。
◎むくみを長年放置すると、下肢静脈瘤(血液循環が悪くなり血管がコブのようになる)に症状が悪化することもある。
◎むくみや下肢静脈瘤は弾性ストッキングが有効である。
◎むくみの軽減に有効なのは、歩いたりスクワットなどの運動することで、足の筋ポンプ作用がはたらき心臓に血液を送り戻しやすい。
◎足腰の弱い人は、足踏みをするだけでも効果がある。
◎脚だけでなく両手もむくんでいる場合は、内臓の病気が隠れていることがあるので、病院で受診を受けた方が良い。