この時期になると、学校の運動会や地域の運動会が行われています。
いつも部活動で体を動かしている学生なら問題ないでしょうが、久しぶりに運動する子供
や親御さんが頑張って走ったり綱引きで体を痛めるケースが多いです。
運動会のケガで多いのは、足関節捻挫・肉離れ・腰痛でしょうか。
まずこうしたケガには共通した処置があります。RICEの処置を行います。
R・・・<REST 安静> ケガを悪化させないために運動を中止し、患部を安静に保つ。
運動を続けると血液の循環がよくなり、患部への血流量が増え
腫れや痛みが増してしまう。
I・・・<ICE 冷却>冷やすことで腫れや痛みを抑えるのが目的。
冷やすと腫れが引くのは、冷却刺激によって血管が収縮し内出血が
起こりにくくなるから。そして痛みが減少するのは、冷えると感覚が
鈍くなるからです。一種の麻酔効果です。
C・・・<COMPRESSION 圧迫>血管や周囲の組織を圧迫し、患部に血液やリンパ液が
流れ込んで腫れるのを防ぎます。腫れは受傷後5〜6時間頃が
最も激しくなると言われています。応急処置後も継続して圧迫を
加えることが大事です。
E・・・<ELEVATION 挙上>患部を高く挙げた状態を保つ。できれば心臓より高い位置
まで挙げます。それによって患部に流れ込む血液やリンパ液を減少
させるのです。逆に患部から出ていく血液やリンパ液の量が増える
ので、腫れを早く引かせるという効果があります。
急性症のケガは熱を持ち、腫れていることが多いです。
まずすぐに来院できない時は、患部を冷やす(アイシング)するといいでしょう。
運動会でのケガで子供は、足関節捻挫や肉離れ、転んだ際の擦過傷等ですが、
大人の場合は腰痛が多いですね。
これは徒競走や綱引きで急激に腰回りの筋(腹筋群・背筋群)を動かしたために
炎症が起きてしまいます。
このようなケガにも当院は対応しております。
自分でも巻けるように、テーピングの指導もしております。
安心してご来院ください。